人は私たちのことを「団塊の世代」と呼ぶ。戦後間もない日本に生まれ、高度成長期という時代背景のもと家族のため身を粉にして働いてきた私たちだが、定年を迎えたからといって老いぼれてしまったわけではない。心にたぎるセックスへの情熱は今も昔も変わりはない。31歳の優花は本来なら女盛りの楽しい毎日を送っていてもおかしくはなかったのだが、旦那のリストラによってその生活は一変した。それまで励んでいた子作りにも精は出さなくなり、旦那の心の状態もみるみる悪化していく日々。生活にも困り果ててしまい、救いを求めにやって来た優花。