早見礼子(木築沙絵子)、吉岡和代(荻尾なおみ)達を乗せた車は、もう日がどっぷりと暮れた山道の中、帰路を急いでいた。ところが、浅丘の運転する車は急にひどくなった霧のため道を見失ってしまう。その直後、車は何かにぶつかったような鈍い音をたてて急停車した。確かに人のようだったが、前には何の痕跡も残ってはいない。車はそのまま逃げるようにその場を立ち去る。ゆっくりと離れてゆくテールランプ、その時、霧の中からモッソリと起き上がってくる大男のシルエットに誰も気がつかない。道に迷った六人は偶然たどり着いた廃屋で一夜を明かすことにした。