山崎千津子は貸ビル業の大会社社長、山崎正一郎の次男、幸男と結婚した。二人がハネムーンに旅立つ日、正一郎と、若い後妻の秀子、そして顧問弁護士の田辺が見送りに来ていた。田辺は密かに千津子に思いを寄せていた。二人が帰ると、自宅には、千津子の妹・百子と幸男の兄・利一郎がいた。百子は山崎ビルの財産を狙っていると姉に告げる。幸男は山崎ビルに勤めているが、数日後、閑職に左遷された。意外な人事に千津子が不信を抱いていると、田辺から、百子と利一郎が秀子の奴隷のように奉仕し、裏工作を謀っていたことがわかる。逆襲に出た千津子は、正一郎に接近。老齢の正一郎は未だに大絶倫だった。しかし、彼女はなんとか利一郎と幸男の立場を逆転させることに成功する。が、正一郎が急死、すると、秀子は自ら社長となり兄弟は失脚してしまう。しかし、秀子は正一郎に毒を盛っていたことがバレ、司法の手に。また、全資産を寄付するという正一郎の遺言も出て来た。その後、秀子は山崎ビルの掃除のおばさん、利一郎は露出狂の浮気男、幸男はモーレツ社長、田辺は悪徳弁護士に、百子はアラブの石油王夫人に、そして千津子はポルノ女優になったという。